- 前回の塗装から10年経ったけど、きれいだし大丈夫と思うけど……
- 外壁にちょっとヒビがあるけど大丈夫?
- 具体的にどんな症状がでたら外壁塗装したほうが良いのか教えて!
一般的に外壁塗装は10年~15年で塗り直すと言われていますが、どこで「外壁塗装をする」判断すればいいのか分からないですよね。
そこでこの記事では、外壁のチェックシートを用意しています。チェックシートと外壁を見比べてもらうことで、今の家の状態が分かります。
「まだ外壁塗装をしなくてもいい」や「そろそろ考えよう」など、どういった行動に移せばいいのか分かる。現状を知ることで、業者の言いなりになることなく、失敗しない外壁塗装ができます。
下記の「外壁点検チェックシート」で家の状態を点検してもらい、画像付きで家の劣化状態と症状が分かるようになっているので、最後まで読んでください。
外壁点検チェックシート
![外壁点検チェックシートの活用方法と注意点](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/外壁点検チェックシート-1.png)
下記の外壁点検チェックシートの何番に該当するか、外壁と見比べて確認してください。
複数該当する場合もあります。
番号 | 状態 |
---|---|
1 | 外壁に艶がある |
2 | 外壁表面の艶がない (新築、または塗り替え時に艶があった場合) |
3 | 変色や、汚れがある |
4 | 壁面に触れると、白い粉が付く |
5 | 壁面に細い(髪の毛ぐらいの)ひび割れがある |
6 | 外壁にカビや藻が発生 |
7 | つなぎ目(シーリング材)にひび割れ、切れがある |
8 | 塗装がはがれている |
9 | 木部に腐食がみられる |
10 | 金属部にサビによる腐食がある |
11 | 外壁に0.3ミリ以上のひび割れがある |
12 | 外壁材に反り、浮きがある |
13 | 室内の側面や、天井に雨染みとみられるシミがある |
該当した番号をチェック
まだ大丈夫!
今後も、半年に1回ぐらい外壁をチェックしてもらうと、家への理解度が深まります。
経年劣化が進んでいます。
塗料の防水性が低下しているので、塗り替えの検討時期です。
早めに不具合を対応することにより、工事内容が最小限に抑えられ、コストを下げられます。
放っておくと家の内部まで影響する可能性があり、早めの外壁、屋根の張り替えが必要な場合があります。
外壁材や屋根の下には防水シートなどがあるので、焦らずに業者を決めてください。
雨漏りをしている場合は、早急に業者へ連絡することをオススメします。
早めの外壁塗装が経済的
![定期的に外壁塗装メンテナンスをすると、トータルで100万円安くなる](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Cost-savings-in-the-long-run-1-1024x538.png)
10年ごとに塗り替えをすると20年で200万円
20年放置して、外壁の一部取り換えと塗り替えをすると300万円かかります。
外壁材を交換する場合は一部でも値段がおおきく上がります。
外壁塗装をせずに20年も手を付けていない状態では、劣化の進行が予想され、工事の工程が増えるため値段が上がります。
外壁材の下には防水シートがありますが、防水シートも完璧ではありません。防水シートは柱にタッカー(大きいホッチキスのようなもの)やクギで止めているため、新築時から穴があります。
そこから水が柱に触れて、木が腐食に進みます。そして家の寿命を縮めてしまい、資産価値を下げてしまいます。
外壁期塗装についての全く分からない方には下記の記事がおすすめ。外壁塗装についてちょっとでも知っていれば失敗する確率は下がります。
【外壁塗装の基本】初めてでも失敗しない最低限の知識を徹底解説
外壁劣化の状態を確認する
![リフォーム検討するべき症状](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/リフォーム検討するべき症状-2.jpg)
チェックシートで確認した劣化の状態を簡潔に説明します。
現在の状態を理解することで、焦ることなく行動がとれます。
変色や汚れがある
![変色と汚れの写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Dirt-and-discoloration-1.jpg)
原因
塗料の防水性が低下しているのが原因で汚れが付着している状態です。
状態
塗料は紫外線や雨風にさらされ徐々に劣化していきます。
外壁材でも凹凸のあるデザインのものは汚れやすいです。
対応
いますぐに外壁塗装をしないといけないわけではありません。
外壁の汚が「どうしても嫌」って方は塗り替えをオススメします。
壁面に触れると白い粉が付く(チョーキング現象)
![チョーキングの写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Choking-phenomenon-1024x538.jpg)
チョーキングといわれる現象で、正式には白亜化現象といいます。
原因
分かりやすい経年劣化の現象で、塗料が紫外線や雨風にさらされたことが主な原因です。
状態
塗料の成分が劣化により分離して、粉状になった顔料(色の原料)が表面に浮き出ている状態。
塗料の性能が落ちて、防水性が低下しています。
対応
外壁塗装の検討する時期で、塗り替えをオススメします。
塗り替えから5年以内にチョーキングが起こった場合は施工不良の可能性があります。
- 工事した業者と異なる、第三者の業者に見てもらう。
- 第三者の業者が施工不良と診断する
- 工事をした業者に問い合わせる
いきなり工事業者に問い合わせると、責任逃れや、言いくるめられ可能性が高いです。
壁面に細いひび割れのがある(ヘアークラック)
![ヘアークラックの写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/hair-crack-1024x538.jpg)
ひび割れのことをクラックと言います。
「ヘアクラック」とは0.3ミリ以下のクラックのことです。
原因
- 経年劣化
- 地震
- 地盤沈下
- 施工不良
一番多いのは経年劣化で、チョーキングと同様に紫外線や雨風にさらさることで生じます。
防水性が低下している箇所から水分を吸収したり、乾燥したりを繰り返すことによりひび割れが生じます。
状態
現在は初期症状ですが、放っておくと幅が大きくなります。
対応
ヘアクラックの時点で対処すれば、大きな問題はありません。
急ぎではないですが、外壁塗装の目安として業者選びをそろそろ始める時期と思ってください。
細いクラックであれば「下塗り塗料」でふさぐことができ、その上から塗装することで防水性も向上します。
値段が気になる方はひび割れ部分を埋める、コーキング補修という応急処置の方法もあります。
見た目も悪いし、近い将来に塗り替え等のメンテナンスをする必要があるので、あまりオススメはしません。
つなぎ目(シーリング材)にひび割れ、切れがある
![シーリングのひび割れの写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/sealing-deterioration-1024x538.jpg)
外壁のつなぎ目や、窓のふちのゴムっぽく柔らかい材質のものをシーリング材といいます。
地域や業者によって「シーリング」や「コーキング」といわれ、どちらも同じものです。
原因
- 経年劣化
- 施工不良
紫外線により、ゴム状の柔らかい素材であったシーリング材が、硬化することで生じます。
地震などで、振動に耐えられずに隙間が空く場合もあります。
状態
シーリングが硬化して「ひび割れ」がおきたり、縮んで隙間ができてる状態です。シーリングの内側には「ジョイナー」や「防水シート」と言われるものがあるため、すぐに雨漏りがするものではありません。
完全に雨水を防げるものではないので、いずれは雨漏りします。
対応
シーリングが劣化しているときは、たいてい外壁塗料も劣化している可能性が高いので、外壁塗装を検討する時期です。
シーリングの工事方法は「打ち替え」と「打ち増し」があります。
基本的には打ち替えのほうがいいです。
打ち増しでは表面だけ塗り重ねているだけのため、古いシーリング材の劣化が進行することにより、新しいシーリング材にも悪影響があります。
カビや藻が発生
![カビと藻が発生している写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Mold-moss-1024x538.jpg)
軽い汚れの場合、水洗いをしてブラシで軽くこするぐらいで落ちます。
原因
南側よりも日当たりの悪い北側に発生しやすい。
外壁の種類や、木々に囲まれた家であったり、隣に川が流れていたりと原因は様々です。
状態
頑固な汚れが付着して洗っても取れない場合、菌が外壁の内部にまで繁殖が進んで深く根を張っている状態です。
そうなると菌が膨張して内部でひび割れが起こります。
この状態は、塗料本来の防水性、撥水性がなく劣化や寿命の可能性があります。
対応
外壁塗装の検討する時期です。
高圧バイオ洗浄でカビ・コケの根元から分解・殺菌して洗い流します。高圧バイオ洗浄とは、塗装前に行う高圧洗浄に薬剤を加えて洗浄することです。
繁殖を抑える効果もあり、塗料によりますがその上から塗装をすることで10年~20年ほど外壁が守られます。
塗装の剥がれ落ち
![塗装がはがれている写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Paint-peeling-1024x538.jpg)
原因
経年劣化と施工不良が原因。
経年劣化の場合、材質にはよりますが、いつかは生じる劣化症状です。
状態
塗装がはがれた箇所は裸の状態です。外壁材を守るものがないので、そこからじわじわと雨水が浸透します。
防水シートがあるため、すぐに雨漏りというわけではありません。家の内側が濡れることは、躯体の劣化スピードを加速させ、家の寿命が短くなります。
対応
なるべく早く業者に見てもらうことをオススメします。
この状態になると、外壁の塗り替えをどの業者でするかの検討する段階だと思ってください。
焦らず納得できる業者を選んでください。
外壁の反り・浮き
![外壁のはがれと反りの写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Warpag-and-floating-of-the-outer-wall-1024x538.jpg)
外壁材が窯業系サイディングボードの場合に起こる現象です。
窯業系サイディングボードとは、セメントや繊維質を混ぜて板状にした外壁材です。
原因
経年劣化により塗料の防水性が低下していたり、シーリングがひび割れたりすることにより、外壁材が水分を吸い込む。
水を吸ったり、乾燥したりを繰り返すことにより生じる現象です。
状態
この状態になると、全体的に経年劣化が進んでいる状態といえます。
外壁材の内側に雨水が入り込んでいる可能性があります。
対応
軽い反り・浮きなら早期発見で、釘やビスで固定できます。
しかし、状態が悪ければ張り替えが必要になります。
張り替えでは、外壁塗装よりも規模の大きいリフォームになるため、コストも上がります。
築10年以上経過してい場合、同じサイディングボードが生産せれていないことが多いです。
外壁に0.3ミリ以上のひび割れがある
![構造クラックの写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Structural-crack-1024x538.jpg)
0.3mm以上のひび割れを「構造クラック」といいます。
構造クラックは、家の内部にまで影響を与える深刻なひび割れとなってます。
原因
ヘアクラックが大きくなったり、地震や地盤沈下、施工不良が原因です。
ひび割れの箇所に負荷がかかることで生じます。
状態
この状態は良くないのですが、比較的水平や垂直のクラックはまだマシです。
斜めにひび割れているクラックは、構造に問題を抱えていることが多く危険です。
対応
大規模な工事が必要になる。
状態により、グラインダーという機械でクラックの部分をV字(U字)にカットし、シーリング材などを充填していく方法もあります。
こういった方法を知ることで、不要な工事を防げます。
とりあえず業者に相談が必要です。
木部に腐食がみられる
![木部の腐食の写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Corrosion-of-wood-1024x538.jpg)
原因
木部に雨水が直接、触れることよる腐食します。
またはクギの部分からの雨水が侵入るることも原因です。
状態
劣化の状態が様々ですが、腐食は躯体を弱らせていきます。
腐食した状態を放っておくと、どんどん広がっていき、最悪の場合は外壁が剥がれ落ちることがあります。
対応
発見が早ければ、部分補修をして塗装することが先決。
深刻な腐食の場合は、外壁の張り替えなどのリフォームが必要になります。
金属部にサビによる腐食がある
![金属部のサブと腐食の写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Rust-on-the-outer-wall-1024x538.jpg)
金属製の外壁は、トタンと金属サイディングがあります。
金属サイディングがサビることは、ほとんどありません。
原因
サビは塗料が劣化すると、金属部に雨水が直接ふれることにより生じます。
状態
サビが進行すると穴が開き、そこから雨水が内部に侵入します。
対応
穴が開いている場合は、業者に相談してください。
サビ部分が小さければまだ大丈夫です。
サビ取り専用の洗剤やブラシがホームセンターで売っています。
サビを落とすことにより進行を防ぐことができる。
室内の側面や、天井に雨染みとみられるシミがある
![部屋の壁にシミやカビがある写真と具体例](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/04/Leakage-1024x538.jpg)
原因
雨漏りが原因です。
状態
屋根や外壁から雨水が侵入しています。
対応
早急に業者に連絡。
急いでいる時こそ、だまされたり、高い金額で契約させられるので注意が必要。
そういうときでも数社に相談して、納得できる工事内容を選択してください。
まとめ
![](https://www.reformgaiheki.com/wp-content/uploads/2022/09/summary-1024x538.png)
最後に内容をまとめます。
・チェックシートで家の診断
・現在の家の状態を知る
・各劣化の対応策
自らチェックすることにより今の家の状態が分かります。
状態が分かれば、業者に言いくるめられたり、だまされることが少なくなります。
知識をつけることで、お金も家も守れます。
外壁塗装をどこで頼めばいいのか分からない方は多いです。
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