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外壁塗装の見積もりが高い?金額の前に見る7項目【比較シート付き】

見積もりが高いと感じたら金額の前に見る7項目

外壁塗装の見積もりをもらって、「思っていたより高い」「この金額で決めていいのか」と迷っていませんか。

最初に見るのは、合計金額ではありません。どこに、どんな工事をする見積もりなのかです。屋根を含むか、補修をどこまでするか、何を塗るかが違えば、同じ建物でも金額は変わります。

私は自分のアパートの外壁塗装で、5つの一括見積もりサイトを使い、13社を紹介してもらって、10社から見積書を受け取りました。金額は160万円から458万円。差は298万円です。

同じ建物に、同じ要望を伝えた結果です。並べて分かったのは、金額を横に並べるだけでは判断できないということでした。

この記事でできること:見積書の分からない所を整理して、業者に何を聞くかを決めること。金額が適正かどうか、工事の質が良いかどうかを、このシートで判定することはできません。

実例について:私の見積書は2023年に、1棟のアパート(2階建て8室・225㎡・築30年)で取ったものです。今の相場や、戸建ての目安ではありません。金額ではなく、見る順番を参考にしてください。

先に比較シートを使う

もくじ

「高いかどうか」の前に、比べる条件をそろえる

私の見積書には、屋根を外した提案が1社ありました。屋根を含む会社と含まない会社の総額を並べても、それは価格の差ではありません。

同じ家でも、見積もりに入っている場所が違う

同じ建物を見てもらい、同じ希望を伝えても、提案する工事も、書き方も同じにはなりません。

順番はこうです。

  • 工事をする場所と、しない場所を確認する
  • 材料・補修の方法・数量の意味を確認する
  • そろえられた部分の金額を見る

工事内容が違うこと自体は、悪いことではありません。理由があるなら、無理にそろえる必要もありません。「なぜその工事を勧めるのか」まで聞いて、違いを分かったうえで選べばいいです。

住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)でも、工事箇所・数量・仕様・単価を確認する手順が案内されています。

見積書で確認したい7項目

金額を決める前に確認する順番

1.外壁・屋根・付帯部のどこまで含まれているか

「外壁塗装工事」という見出しだけでは、屋根、雨どい、軒天、雨戸が入るかは分かりません。アパートなら、共用階段や手すり、各戸の玄関ドアも確認したい場所です。

私の見積書では、屋根だけで0円から102万円まで開きました。0円は「今の屋根の状態なら、まだ塗る段階ではない」と言った会社です。屋根が入っているかどうかで、総額は100万円単位で動きます。

同じ屋根に8社が出した金額

希望する場所が入っているかに加えて、塗らない場所も確認してください。「付帯部一式」と書かれていたら、対象の箇所を一覧にしてもらうと整理できます。

「一式」と書いてあるだけで悪い見積書だとは限りません。中身の説明があるか、作業の範囲を確認できるかが先です。

「一式」は、何が入っているか分からない
そのまま使える質問

「この金額には、どの箇所の工事が含まれていますか。塗らない部分や、別料金になる部分も教えてください。」

2.面積・数量は、何を数えた数字か

建物の床面積と、塗装する面積は別の数字です。

同じ「㎡」でも、指しているものが違う

さらに、数量が1回分の面積なのか、工程を足した数字なのかでも変わります。私が契約した会社の見積書は、外壁が下塗り242㎡、中塗り・上塗り484㎡と分かれていました。484㎡は242㎡の2回分です。

同じ壁なのに、数量が2つ書いてある

数量の違いは、金額に直結します。私の見積書では、足場の数量が380㎡から556㎡まで、1.46倍ちがいました。そして、こういうことが起きます。

  • 1社目:380㎡ × 800円 = 304,000円
  • 2社目:556㎡ × 550円 = 305,800円

単価は2社目のほうが3割安いのに、金額はほぼ同じです。単価だけを見ると判断を誤ります。

単価が安いのに、金額はほぼ同じ

単位にも気をつけてください。㎡、m、箇所、一式は、そのまま横に並べられません。数量が違うときは、計算方法と対象の範囲を聞きます。数量が多いから水増し、少ないから手抜き、とは決めつけません。

そのまま使える質問

「この数量は、どの範囲を、どのように計算した数字ですか。1回分の面積か、工程を足した数量かも教えてください。」

3.塗料の商品名と、使う場所が分かるか

「シリコン塗料」「フッ素塗料」という分類だけでなく、メーカー名・商品名・使う場所を確認します。外壁と屋根で別の商品を使うなら、それぞれ書いてもらいます。

商品名が分かったら、なぜ自分の建物にその塗料なのかを聞いてみてください。値段や耐久性だけでなく、今の外壁の状態や、あと何年住む予定かとの関係も確認できます。

私の見積書では、屋根の㎡単価が1,550円から3,940円まで、2.5倍ちがいました。塗料のグレードが違うので、高いほうが悪いという話ではありません。ただ、どの塗料で、何年もつ想定なのかが書かれていなければ、比べようがありません。

なお、塗料の耐用年数と、工事の保証は別のものです。

塗料の年数と、工事の保証は別もの
そのまま使える質問

「外壁・屋根それぞれに使う塗料のメーカー名と商品名を教えてください。この建物にその塗料を勧める理由も知りたいです。」

4.下地補修・シーリングの内容が分かるか

ひび割れの補修や、目地・窓まわりのシーリングが、どの場所に、どんな方法で予定されているかを確認します。

「下地処理」「シーリング工事」とだけ書かれている場合は、対象の箇所と作業の内容を聞いてください。どの方法が要るかは建物の状態で変わるので、読む側で決めず、現地を見た業者に理由を説明してもらいます。

実際、単価が安く見える会社が、補修を別の行に出していただけ、ということもありました。私の見積書にも「下地調整(塗膜剥がれのケレン等)一式 25,000円」と別に立てた会社があります。

追加の補修が出る可能性についても、いつ分かるのか、どう説明して了承を取るのかを聞いておくと、あとで慌てません。

コーキングとシーリングの違いを断面図で解説|打ち替えと増し打ち、見積書で見る場所

そのまま使える質問

「補修する箇所と方法を、写真や図で説明していただけますか。追加の補修が見つかった場合は、作業前に費用と内容を確認できますか。」

5.塗装の工程と回数が分かるか

下塗り・中塗り・上塗りで、どの材料を使う計画なのかを確認します。見積書に細かく書かれていなければ、施工仕様書などの資料を見せてもらえるか聞きます。

回数だけで良し悪しは決まりません。使う塗料と下地に対して、メーカーの仕様どおりの計画になっているかを説明してもらうことが大切です。

見積書に工程が書いてあっても、それだけで実際の施工まで分かるわけではありません。工事中にどんな記録を残すか、完了時に何を確認するかも相談しておきます。

そのまま使える質問

「どの工程で、どの材料を何回使う予定ですか。メーカーの仕様を確認できる資料と、工事中の記録方法を教えてください。」

6.足場・シート・養生は、どこまで同じ費用に入るか

足場の単価を比べる前に、飛散防止シートや養生が別の行になっているかを確認します。

私の見積書では、同じ会社の足場が、行の取り方で2つの単価に見えました。足場の行だけなら㎡550円、飛散防止シートまで含めると㎡690円です。最初は「550円の会社が安い」と勘違いしました。

同じ会社の足場が、2つの単価に見える

高圧洗浄も同じです。私の10社では、㎡60円から220円まで3.6倍ひらきました。安すぎる単価は、洗う範囲が外壁だけになっていないかを確認してください。

高圧洗浄の単価は3.6倍ひらいた

数量や単価に差があるときも、足場を組む範囲や作業の条件とあわせて説明を聞きます。足場は安いほどよい、とは決めません。足りない足場で無理な体勢のまま塗れば、仕上がりに響きます。

そのまま使える質問

「足場の金額には、シートや養生の費用も含まれていますか。別に計上されているものと、足場を組む範囲を教えてください。」

7.税込総額・別途費用・保証条件が分かるか

最後に、税込みの合計、諸経費、廃材処分の入り方を確認します。

諸経費は、会社によってあったりなかったりします。私の10社では、3社が諸経費なし、残り7社は2万円から15万円でした。行がない場合は、ほかの項目に含まれているのかを聞いてください。

諸経費は、ある会社とない会社がある

「別途」と書かれた項目は、金額が未定なのか、今回は工事に含まないのかを分けて確認します。追加工事の確認の手順、見積書の有効期限、支払いの条件も整理しておきます。

保証は年数だけでなく、対象になる工事、対象外の条件、連絡先まで確認します。塗料の説明にある年数と、施工会社が出す保証は別のものです。

そのまま使える質問

「税込総額に含まれない費用はありますか。追加工事が必要な場合の確認手順と、保証の対象・対象外を書面で教えてください。」

登録不要の見積書比較シート

1社分だけでも使えます。見積書を見ながら分かる範囲を書き、書かれていないことは「要確認」と残してください。分からない所を推測で埋めないことが、このシートの使い方です。

比べるのは、同じ建物・同じ時期の提案です。他人の家の金額や、数年前の見積書を自分の相場として使わないでください。

見積書 比較シート(登録不要)

分かる範囲を書き、書かれていないことは「要確認」と入力してください。入力した内容は保存されません。画面を閉じると消えます。印刷して手で書き込むこともできます(このシートだけが印刷されます)。スマートフォンでは表を横にスクロールしてください。

確認する項目1社目2社目3社目
見積日・プラン名日付/見積書番号/プラン名
税込総額税込の合計/税抜ならその旨
1 工事範囲外壁・屋根・付帯部/塗らない箇所
2 数量と単位外壁・屋根の㎡/計算方法/工程を足した数量か
3 塗料場所別のメーカー・商品名/説明された耐用年数
4 補修・シーリング対象箇所/方法/数量
5 工程と回数材料と工程/仕様を確認できる資料
6 足場・シート・養生数量と金額/シート・養生を含むか
7-a 別途費用・条件諸経費/追加工事の確認方法/支払・有効期限
7-b 保証対象/期間/対象外/連絡先
業者に聞くこと分からないこと/回答/確認日

印刷するときは、このページを開いた状態で Ctrl+P(Macは ⌘+P)を押してください。

分からなかったことを、まとめて業者に聞く

不明な点が複数あるときは、項目ごとにまとめて送ると、やり取りが整理できます。〇〇の部分を、シートに残した確認事項に置き換えて使ってください。

お見積もりをありがとうございます。内容を確認しており、契約を検討する前に以下を教えていただけますでしょうか。

・〇〇の工事範囲と、金額に含まれる内容
・〇〇の数量の算出方法
・別途費用が発生する条件と、その際の確認手順

可能でしたら、見積書への追記または書面でご回答いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

回答をもらったら、シートに書き足します。説明が分からなければ、もう一度聞いて構いません。聞いても説明が出てこない項目は、それ自体が判断材料です。

次にどう動くかは、今の状況で決める

内訳が分からない:まず、今の依頼先に確認する

見積書に書いていないだけなのか、工事に入っていないのかを確かめます。何に費用がかかっているか分からないまま値引きを交渉しても、削られたのがどこかが分かりません。

複数社の提案が違う:同じ条件の案も出せるか相談する

工事範囲や塗料をそろえた案と、各社が勧める案を、分けて出してもらえるか相談します。違う理由を理解したうえで、比べる部分を決めます。

実際に受け取った10社の見積書と、提案の違いを見る

他社の提案も見たい:依頼する条件を整理する

今の説明だけでは決めにくい、ほかのやり方も知りたい、という場合は、別の会社に相談する方法があります。工事範囲と希望をそろえて伝えると、提案の違いが分かります。

見積もりを頼む前の準備と、業者選びの確認手順を見る

自分で探すのが難しく、紹介サービスを考えている方は、私が使ったときの流れも参考にしてください。体験は2023年のものなので、今の対応地域や申込条件は各公式サイトで確認してください。

外壁塗装の窓口を利用したときの流れと、提案の違いを見る

※上のリンクは当サイトの記事に移動します。見積もりの申し込みではありません。

よくある質問

見積書が1社分だけでも、確認できますか?

できます。工事範囲、商品名、数量の意味、別途費用について、書かれていることと分からないことを分けてください。他社との比較はできませんが、今の業者に聞く内容は整理できます。

「一式」と書かれていたら、断ったほうがよいですか?

その表記だけでは決められません。まず中身を確認してください。何をどこまでするか説明を受け、必要な明細や資料を出してもらえるかを見ます。

いちばん安い見積書を選べばよいですか?

工事範囲や仕様が違えば、総額だけでは比べられません。私の見積書でも、最安の160万円は屋根を外した金額でした。含まれていない工事と別途費用を確認したうえで、説明に納得できるかで決めてください。

このシートで、適正価格や手抜き工事が分かりますか?

分かりません。このシートは、見積書の分からない所を整理するためのものです。現地の状態や実際の施工を見るものではないので、価格の適正さや工事の質は判定できません。

金額を比べる前に、分からない項目を減らす

見積もりが高いと感じたら、7項目を確認してみてください。工事範囲、数量、塗料、補修、工程、足場、総額と条件が分かれば、業者への質問も具体的になります。

シートに「要確認」と書いた所から、1つずつ聞いていきましょう。説明を受けてから、契約するか、条件を見直すか、他社にも相談するかを決めてください。

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