- 業者に「屋根も塗りましょう」と言われたが、本当に必要なのか分からない
- 外壁だけにして費用を抑えたい
- 屋根を後回しにして損しないか知りたい
外壁塗装の見積もりを取ると、ほとんどの業者が屋根もセットで提案してきます。「足場を組むので今やったほうがお得ですよ」と言われると、断りにくいですよね。
私は自宅の外壁塗装で、外壁塗装の窓口から紹介された4社すべてに「外壁と屋根を塗ってほしい」と同じ要望を伝えました。それなのに、1社だけが「屋根は塗らなくていい」と断言したのです。
川東(運営者)こちらから頼んでいるのに、断られたのは初めてでした
結論から言うと、屋根塗装が今すぐ必要かどうかは屋根材と劣化状況で決まり、業者によって判断が分かれます。この記事では、実際に4社がどう判断したかと、屋根を塗らなくていいケース・逆に同時にやるべきケースを解説します。
この記事に載せている見積書は2023年に取得したものです。その後、塗料や足場などの資材価格が上がっているため、金額そのものは今の相場と違う可能性があります。
一方で、業者によって屋根の判断が分かれるという事実や、見積書のどこを見るべきかという話は、今も変わらず参考にしていただけます。
同じ要望を出した4社のうち、1社だけ「屋根はいらない」と言った

まず実際に起きたことをお見せします。4社にはまったく同じ3つの要望を伝えました。
- 外壁と屋根の塗装をしてほしい
- 15年ぐらいもつ塗料を使ってほしい
- 見積書には「塗らない部分」も明記してほしい
同じ家を、同じ条件で見てもらった結果が下記です。
| 会社 | 屋根の判断 | 使う屋根塗料 | 合計金額 |
|---|---|---|---|
| D社(工務店) | 塗る | ヤネフレッシュ (ウレタン) | 395万円 |
| E社(塗装業者) | 塗る | — | 250万円 |
| F社(塗装業者) | 塗る | — | 250万円/330万円 |
| G社(塗装業者) | 塗らなくていい | なし | 160万円 |
屋根を塗る前提の3社は250万円〜395万円。対してG社は屋根を外し、外壁のみで160万円でした。
ここで大事なのは、G社が手を抜いたわけではないということです。G社は「今の屋根の状態なら、まだ塗る段階ではない」と説明したうえで、もし今後必要になった場合に最小限で済ませる方法まで教えてくれました。私が最終的にG社と契約したのは、この姿勢が理由です。
そと子ちゃん売上を減らしてまで「いらない」と言うのは勇気がいるよね
4社との実際のやり取りは下記の記事にまとめています。
外壁塗装の窓口で4社見積もり|1社だけ「屋根は塗らなくていい」と言った
そもそも塗装が不要な屋根材があります

判断が分かれる前に、屋根材そのものが塗装を必要としないケースがあります。ここを知らずに提案を受けると、不要な工事を契約してしまいます。
| 塗装が必要な屋根材 | 塗装が不要な屋根材 |
|---|---|
| スレート屋根(カラーベスト・コロニアル) セメント瓦 モニエル瓦 金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板) | 粘土瓦(和瓦・日本瓦) |
粘土瓦は塗装しません。瓦そのものが焼き物で、塗膜で保護する必要がないためです。耐用年数も50〜100年と長く、塗り替えの対象になりません。
ただし粘土瓦の家でも、瓦を固定する漆喰や、瓦の下の防水シートには寿命があります。防水シート(ルーフィング)と野地板の耐用年数は20〜30年なので、点検自体は必要です。
屋根材ごとの点検時期と耐用年数
「まだ必要ない」と言えるかどうかは、屋根材と築年数でおおよそ見当がつきます。
| 屋根材 | 点検の目安 | 耐用年数 |
|---|---|---|
| スレート屋根 | 7〜8年 | 15〜25年 |
| アスファルトシングル | 10〜15年 | 20〜30年 |
| トタン | 10〜15年 | 10〜20年 |
| ガルバリウム鋼板 | 20〜30年 | 20〜30年 |
| 粘土瓦(日本瓦) | 20〜30年 | 50〜100年 |
| 防水シート(ルーフィング) | 20〜30年 | 20〜30年 |
| 野地板 | 20〜30年 | 20〜30年 |
いちばん多いスレート屋根は点検の目安が7〜8年です。外壁塗装が10年前後で検討されることを考えると、時期がずれます。外壁の塗り替え時期=屋根の塗り替え時期、とは限りません。
それでも「同時にやったほうが得」と言われる理由

ここは公平にお伝えします。屋根を後回しにすると、確実に損をする部分があります。足場代です。
私がもらった見積書だと、足場はこうなっていました。
| 会社 | 数量 | 単価 | 足場の金額 |
|---|---|---|---|
| G社(契約) | 380㎡ | 800円 | 304,000円 |
| A社 | 490㎡ | 780円 | 382,200円 |
足場だけで30万円前後かかります。いま外壁だけ塗って、5年後に屋根を塗るとなれば、この30万円をもう一度払うことになります。
- 屋根の劣化があと数年で来るなら、足場代が二重にかかるので同時が得
- 屋根がまだ十分もつなら、いま塗っても塗料の寿命を捨てることになる
つまり「屋根があと何年もつか」を正しく見てもらえるかどうかが全てです。ここを見ずに一律で提案してくる業者は、判断材料をくれていないことになります。
屋根の見積もりで確認したい2つのこと

塗料のグレードが外壁と揃っているか
私の見積書で気になったのがここです。D社は外壁にシリコン塗料を使いながら、屋根にはウレタン塗料を提案していました。
| 会社 | 屋根の塗料 | 数量・単価 |
|---|---|---|
| A社 | クリーンマイルドフッ素 | 300㎡ × 2,600円 |
| D社 | ヤネフレッシュ(ウレタン) | 262㎡ × 1,900円 |
| I社 | プレマテックス ウルトラフッ素屋根用 | 208㎡ |
屋根は外壁より紫外線も雨も強く当たる場所です。外壁より先に屋根が傷めば、また足場が必要になります。屋根だけグレードを落とす提案には理由を聞いてください。
高圧洗浄が屋根まで含まれているか
見積書には「高圧洗浄」の行があります。ここが外壁だけの数量になっていないかを確認してください。D社の見積書では、大屋根の高圧洗浄が262㎡×220円=57,640円と、外壁とは別に明記されていました。
逆に「高圧洗浄 一式」としか書かれていない見積書は、屋根が入っているのか分かりません。一式と書かれた見積書は信用できないという話は別記事で詳しく書いています。
屋根が必要かどうかは、1社では判断できません
この記事の出発点に戻ります。同じ家を、同じ日に、同じ要望で見てもらったのに、4社のうち1社だけが「屋根はいらない」と言いました。
もし私がその1社だけに見てもらっていたら「屋根はまだ大丈夫なんだ」と思っていました。逆に他の3社だけなら、疑いもせず屋根も塗っていたはずです。複数社に見てもらってはじめて、判断が分かれる論点だと分かりました。
屋根は自分で登って確認できません。だからこそ、複数の業者に見てもらって、説明を突き合わせるしかありません。私は5つの一括見積もりサイトを使って13社を紹介してもらいましたが、サイトによって紹介される業者の質はかなり違いました。
当サイトの記事へ移動します。申し込みではありません。
屋根塗装のよくある質問
まとめ|屋根塗装がいるかどうかは屋根を見た人しか言えない
- 粘土瓦は塗装しません。提案されたら理由を確認してください
- スレート屋根の点検目安は7〜8年。外壁の塗り替え時期とはずれます
- 後回しにすると足場代30万円前後を2回払うことになります
- 同じ家でも業者によって判断が分かれます。私の場合は4社中1社だけが「いらない」と言いました
屋根は自分の目で確認できない場所です。だからこそ、複数の業者の説明を並べて、納得できる根拠を示してくれた会社を選んでください。


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